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肥満に関係のないメタボの容疑者を発見!?
メタボ腹かどうかに関係なく、メタボリックシンドローム、心臓病や糖尿病のリスクを高める危険な炎症を引き起こす重要な容疑者が見つかったと、新しい研究は報告します。
肥満は必ずしもメタボリックシンドロームや関連疾患の発症につながらないと過去の研究が示しています。新しい発見は、肥満の人々の中で高リスクの人々を、あるいは肥満ではないが高リスクの人々を特定するために役立つかもしれません。
これらの慢性病のリスクの高い人々で、自然免疫反応の白血球に存在する特定の受容器のレベルが上昇していることが分かりました。
この受容体は感染症を引き起こすウイルスに対する免疫系の最初の防衛で、血液中にサイトカインと呼ばれる攻撃的な免疫物質を急激に増やします。
細胞上 にあるこの受容器またはセンサーは、トール様受容体(TLR)と呼ばれます。昨年のノーベル賞はこれらが感染症への即座の自然免疫反応を開始させることを示す発見に対して与えられました。
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この研究者によると、これが引き起こす炎症は有害な場合があります。マウスの研究で、2種類のTLR(TLR2 と TLR4)が糖尿病と心臓病の発症に重要な役割をもつことが示されています。
この受容体は多くの細胞に存在しますが、免疫系の白血球の一種の単球に多く存在します。単球は病原菌の侵入に対する炎症反応で中心的な役割を果たします。これは、死んだ細胞および飽和脂肪酸からの信号が引き金となる場合があります。
飽和脂肪は、豚や牛のような赤肉の脂肪、乳脂肪などに含まれ、心臓病や糖尿病のリスクを高かめます。
この研究者は、健康的な食習慣や運動、減量によって、あるいはこの受容体に作用する薬によって、TLR 活動を抑制することが、心臓病や糖尿病、他のメタボリックシンドローム関連の病気の予防や治療に有効であるかもしれないと延べています。
米国のカリフォルニア大学デイヴィス校ヘルスシステムの病理学教授のイシュワラル・ジラル(Ishwarlal Jialal)氏らの研究が、 Diabetes Care誌に22日付で掲載されました。
この研究者は TLR2とTLR4 に注目して メタボリックシンドロームの人々とメタボリックシンドロームではない人々を比較しました。
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メタボリックシンドロームは、血糖値やコレステロール値の異常、腹部肥満を含む心血管疾患のリスク要因の集合状態で、糖尿病および心臓発作や脳卒中などの心血管疾患のリスクが高まった状態です。
この研究では、21〜70歳の 90 人を評価しました。
このうち 49 人は 3つ以上のメタボリックシンドロームの要素をもっていました。これには高い血圧や低いHDLコレステロール値、高い中性脂肪値、腹部肥満、高い血糖値が含まれますが、糖尿病ではありませんでした。一方、残りの人々は、2つ以下でメタボリックシンドロームではありませんでした。
メタボリックシンドロームの診断基準には、日本で採用されている腹部肥満に加えて2つ以上の要素を持つ場合と、米国で採用されているどの要素であれ3つ以上もつ場合の2種類があります。最近の研究では、前者は腹部肥満ではないが高リスクの人々を見逃すリスクがあると示されています。
初期のメタボリックシンドロームについて知るために、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、炎症疾患、悪性疾患、他の病気をもつ人々は除かれました。
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両グループの比較して、メタボリックシンドローム・グループは、メッセンジャーRNAと細胞表面受容体タンパク質 TLR2とTLR4の両方のレベルが統計的有意に高く、細胞核の炎症のマスタースイッチのレベルが増加し、血液中にサイトカインのような炎症を引き起こす免疫物質が高濃度で存在することが分かりました。
これらの異常はすべて肥満と関係なく存在しており、これらがメタボリックシンドローム環境に起因すると示唆していると、この研究者は述べています。
「肥満の人々の全員がメタボリックシンドロームの一連の症状をもつ分けではありません。事実、一つの重要な研究が、肥満の人々の30パーセントは、メタボリックシンドロームのリスクは低いと示している」とジラル氏は語っています。
「しかし、過去の研究が肥満の人々で炎症が増加すると示しているので、トール様受容体および単球における発見は、肥満で高 リスクの人々を特定するために役立つだろう」と続けます。
この研究チームは、昨年、単球と関連マクロファージがメタボリックシンドロームの人の脂肪の中に存在することを報告しました。新しい研究は、トール様の番人タンパク質がこの活動の増加を指図しているかもしれないことと、炎症性物質がそれを血流中へ入れ、脂肪を含む身体の様々な部分へと送ることを示しています。
2/23/2012
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